【歯肉が下がった時の治療方法は?】

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

歯肉が下がって、見た目が気になることでお困りの方はいらっしゃいませんか?

歯肉が下がることを、歯肉退縮と言います。

歯肉退縮は見た目の問題だけでなく、お口の健康全体に影響を及ぼす深刻な問題です。

歯の根が露出し、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、痛みや敏感さが生じることもあります。

このブログでは、歯肉退縮の原因と、それを効果的に治療する方法について詳しく解説します。

 

歯肉が下がる原因

歯肉退縮はさまざまな要因によって引き起こされますが、最も一般的な原因は以下のようなものがあります。

・間違ったブラッシング方法

力強く、硬い歯ブラシで磨くことは、歯肉を傷つけ、歯肉退縮させる原因となります。

歯肉が傷ついてしまう場合や、物理的に力で押し下げてしまうことがあり、知覚過敏や歯肉の擦り傷の症状が出ます。

 

・遺伝

歯肉の健康は遺伝によっても左右されることがあり、リスクを高める場合があります。

 

・歯周病

歯肉炎や歯周炎などの歯周病は、歯肉の炎症を引き起こし、徐々に歯肉を後退させます。

 

・歯の位置

歯が正しい位置に並んでいない場合、負担のかかり方にバラツキが出るので歯肉退縮を引き起こすことがあります。

 

これらの原因を知っておくことで、ご自身のお口の中と照らし合わせて、どの症状が類似しているのかの判断材料になります。

 

 

歯肉退縮の治療方法


歯肉後退の治療には、非外科的から外科的治療法まで、患者様の状態に応じた幅広いオプションがあります。

・非外科的治療

初期の歯肉退縮では、プラークコントロールと歯石除去が中心となります。

専門的なクリーニングであるスケーリングとルートプレーニングを行い、感染した歯肉の回復を促します。また、正しい歯磨き方法やデンタルケアのアドバイスを提供し、再発の防止に努めます。

・外科的治療法

歯肉退縮が進行している場合、外科的な介入が必要になることがあります。

最も一般的な方法の一つが歯肉移植手術です。この手術では、患者様自身の口腔内の別の部位から歯肉組織を採取し、退縮した部分に移植します。これにより、露出した歯根を覆い、歯肉の健康を改善します。

・予防的措置

治療と並行して、歯肉退縮の進行を防ぐための予防処置が重要です。

これには、適切なお口の衛生状態の維持、定期的な歯科検診の受診、毎日の生活習慣の見直しや、ホームケアでのお口のケア方法の見直しが含まれます。

これらの治療方法を通じて、歯肉退縮の問題に対処し、お口の健康を回復し、維持することが可能です。治療計画は個々の患者様の状態によって異なりますので、最適な治療法については歯科医師と相談することが重要です。

 

毎日できる予防方法

歯肉退縮の進行を防ぎ、お口の健康を守るためには、日々の適切なケアが必要です。

かたくない歯ブラシを使い、歯と歯肉の境い目に優しくブラッシングすることで、歯肉を傷つけることなく清潔に保つことができます。また、フロスや歯間ブラシを使用して、歯ブラシだけでは届きにくい部分の清掃を忘れずに行いましょう。そして、定期的な歯科検診を受けることで、初期の問題を早期に発見し、適切なアドバイスや治療を受けることができます。これらの日常のケアを心がけることで、歯肉退縮のリスクを減らし、健康なお口を維持することが可能です。

 

まとめ

いかがでしたか?

歯肉が下がる歯肉退縮はお口の中の見た目だけではなく、機能的な面でも支障が出ることがご理解いただけたのでは無いでしょうか。

年齢が若い時には気が付けないことが多く、年齢が上がるにつれて気になる方が多い傾向にあります。

健康を維持するのは、10代、20代からと早め早めに対応することで将来お口のことでの苦労を減らせるようにできるといいですね。ですが、今が40代、50代だからといって心配はありません。気が付いた今から予防をすれば良いのです。気がつけただけでも大きな進歩です。歯肉の下りでお困りの方はいつでも当院へご相談ください。