アイスを食べると歯がキーンとしみる…それ、知覚過敏かもしれません

 

 

 

 

 

 

暑い夏、冷たいアイスクリームやかき氷は格別ですよね。

 

でも、冷たいものを口にしたとき、歯がキーンとしみて思わず顔をしかめてしまうことはありませんか。

 

「アイスを食べるといつも歯がしみる」
「冷たい飲み物で歯がズキッとする」
「かき氷を食べると一瞬痛くなる」

 

そんな経験がある方は、「知覚過敏」かもしれません。

 

この記事では、夏に気になりやすい知覚過敏について、原因や対策をお伝えします。せっかくの夏を楽しむために、参考にしていただければ幸いです。

 

知覚過敏とは

 

知覚過敏とは、虫歯がないのに、冷たいものや熱いもの、甘いもの、酸っぱいもの、歯ブラシの刺激などで歯がしみる症状のことです。

 

正式には「象牙質知覚過敏症」と呼ばれています。

 

歯の表面はエナメル質という硬い組織で覆われています。その内側には象牙質という層があり、象牙質の中には神経につながる細い管(象牙細管)が無数に通っています。

 

何らかの原因でエナメル質が薄くなったり、歯茎が下がって歯の根元が露出したりすると、象牙質がむき出しになります。そこに冷たいものなどの刺激が加わると、象牙細管を通じて神経に刺激が伝わり、しみるような痛みを感じるのです。

 

夏に知覚過敏が気になりやすい理由

 

知覚過敏は一年中起こり得る症状ですが、夏は特に気になりやすい季節です。

 

冷たいものを口にする機会が増える
アイスクリーム、かき氷、冷たいジュース、氷入りの飲み物…。暑い夏は、冷たいものを食べたり飲んだりする機会が増えます。それだけ、知覚過敏の症状を感じる機会も増えるのです。

 

冷たいものの温度差が大きい
夏は気温が高いため、冷たいものとの温度差が大きくなります。この温度差が刺激となって、しみる症状を強く感じることがあります。

 

酸性の飲食物の摂取
夏は、柑橘類や酢の物、炭酸飲料など、酸性の飲食物を摂る機会も増えます。酸は歯のエナメル質を溶かす作用があり、知覚過敏を悪化させる要因になります。

 

知覚過敏の原因

 

知覚過敏が起こる原因はさまざまです。

 

歯茎が下がっている
加齢や歯周病、強すぎるブラッシングなどで歯茎が下がると、歯の根元の部分が露出します。歯の根元はエナメル質で覆われていないため、刺激に敏感です。

 

強すぎるブラッシング
力を入れてゴシゴシ磨く習慣があると、エナメル質がすり減ったり、歯茎を傷つけて下がったりします。硬い歯ブラシを使っている場合も同様です。

 

歯ぎしり・食いしばり
寝ている間の歯ぎしりや、日中の食いしばりは、歯に大きな負担をかけます。歯のエナメル質がすり減ったり、歯と歯茎の境目がくさび状に欠けたりして、知覚過敏を引き起こすことがあります。

 

酸蝕歯(さんしょくし)
酸性の飲食物を頻繁に摂取していると、歯の表面が少しずつ溶けていきます。これを酸蝕歯といいます。エナメル質が薄くなると、知覚過敏が起こりやすくなります。

 

ホワイトニング後
ホワイトニングの施術後に、一時的に知覚過敏の症状が出ることがあります。多くの場合は数日で治まりますが、気になる場合はご相談ください。

 

歯科治療後
虫歯の治療後や、歯石取りの後などに、一時的にしみやすくなることがあります。これも多くの場合は徐々に落ち着いていきます。

 

知覚過敏のセルフチェック

 

以下の項目に心当たりがある方は、知覚過敏の可能性があります。

 

・冷たいものを食べたり飲んだりすると歯がしみる
・熱いものでも歯がしみることがある
・甘いものや酸っぱいもので歯がしみる
・歯磨きのときにしみる
・冷たい風が当たるとしみる
・歯茎が下がって、歯が長くなったように見える
・歯と歯茎の境目がえぐれている

 

虫歯でも似たような症状が出ることがあるため、自己判断せずに一度確認してもらうことをおすすめします。

 

日常でできる知覚過敏対策

 

知覚過敏の症状を和らげたり、悪化を防いだりするために、日常でできることがあります。

 

知覚過敏用の歯磨き粉を使う
知覚過敏用の歯磨き粉には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどの成分が含まれていて、象牙細管をふさいだり、神経の過敏反応を抑えたりする効果があります。継続して使用することで、症状が和らぐことがあります。

 

やさしくブラッシングする
力を入れすぎず、やさしい力で磨きましょう。歯ブラシは、毛先が柔らかめ〜普通のものを選ぶのがおすすめです。小刻みに動かしながら、丁寧に磨くことを心がけてください。

 

酸性の飲食物を摂りすぎない
炭酸飲料、柑橘類、酢の物、スポーツドリンクなどを頻繁に摂取していると、歯が溶けやすくなります。摂りすぎに注意し、摂った後は水で口をすすぐようにしましょう。

 

酸性のものを摂った直後に歯を磨かない
酸性の飲食物を摂った直後は、歯の表面が一時的に柔らかくなっています。この状態でゴシゴシ磨くと、エナメル質がすり減りやすくなります。酸性のものを摂った後は、30分ほど時間を置いてから磨くのがおすすめです。

 

ストローを使う
冷たい飲み物や酸性の飲み物を飲むときは、ストローを使うと歯に直接当たりにくくなります。

 

歯ぎしり・食いしばりに気をつける
日中、気づいたときに上下の歯が噛み合っていたら、力を抜いて歯を離すようにしましょう。寝ている間の歯ぎしりは自分ではコントロールできないので、気になる場合は歯科医院でご相談ください。

 

歯科医院でできる知覚過敏の治療

 

セルフケアで改善しない場合や、症状がつらい場合は、歯科医院での治療が効果的です。

 

知覚過敏用の薬剤を塗布
しみる部分に、象牙細管をふさぐ薬剤やコーティング剤を塗布します。即効性があるわけではありませんが、繰り返し塗布することで症状が和らぐことがあります。

 

フッ素塗布
フッ素には、歯の再石灰化を促進し、歯質を強くする効果があります。知覚過敏の改善にも役立つことがあります。

 

レジンでのコーティング
歯と歯茎の境目がくさび状に欠けている場合、その部分をレジン(歯科用プラスチック)で埋めることで、刺激を遮断します。

 

マウスピースの作製
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、寝ている間に装着するマウスピース(ナイトガード)を作製することがあります。歯への負担を軽減し、知覚過敏の悪化を防ぎます。

 

歯周病の治療
歯周病で歯茎が下がっている場合は、歯周病の治療を行います。歯茎の状態が改善することで、症状が落ち着くこともあります。

 

「知覚過敏だと思っていたら虫歯だった」ということも

 

冷たいものがしみると、「知覚過敏かな」と思いがちですが、実は虫歯だったというケースも少なくありません。

 

虫歯が進行すると、冷たいものや甘いものがしみるようになります。初期の段階では、知覚過敏と区別がつきにくいこともあります。

 

また、詰め物や被せ物の下で虫歯が再発している場合も、しみる症状が出ることがあります。

 

自己判断で「知覚過敏だから大丈夫」と放置していると、虫歯が進行してしまう恐れがあります。しみる症状が続く場合は、一度歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。

 

しみる症状を放置しないで

 

「冷たいものを避ければ大丈夫」「我慢できる程度だから」と、しみる症状を放置していませんか。

 

知覚過敏自体は、すぐに歯を失うような深刻な病気ではありません。でも、放置していると、症状が悪化したり、原因となっている問題(歯周病、歯ぎしり、酸蝕歯など)が進行したりすることがあります。

 

また、しみるのを避けようとして、その部分の歯磨きが不十分になると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

 

せっかくの夏を楽しむためにも、しみる原因を確認して、適切な対策を取ることが大切です。

 

夏を楽しむために、お口の状態を整えておきませんか

 

冷たいアイスやかき氷、キンキンに冷えた飲み物…。夏ならではの楽しみを、しみるのを気にせずに楽しめたら嬉しいですよね。

 

知覚過敏の症状がある方は、ぜひ一度お口の状態を確認してみてください。

 

原因がわかれば、適切な対策を取ることができます。セルフケアで改善できることもありますし、歯科医院での処置が必要な場合もあります。

 

まずは現状を知ることが、改善への第一歩です。

 

気になることがあれば、お気軽にご相談ください

 

「冷たいものがしみて気になる」
「知覚過敏かどうか確認してほしい」
「しみる症状を何とかしたい」

 

そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

お口の中を拝見して、しみる原因が知覚過敏なのか、虫歯なのか、他の問題なのかを確認します。その上で、今の状態に合った対策をご提案します。

 

夏を思いきり楽しむために、お口のお悩みを解消しておきませんか。

 

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